大麻山神社(浜田市)概要: 大麻山神社は島根県浜田市三隅町室谷に鎮座している神社です。大麻山神社の創建は寛平元年(889)、大麻比古神社(現在の徳島県鳴門市:阿波国一之宮)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
宇多天皇から崇敬され勅願により社殿が造営され延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳には式内社那賀郡11座のうちの1座として記載されました。天暦3年(949)には別当寺院として尊勝寺が開かれ、蔵王權現、熊野權現、走湯權現、山王権現、白山權現を合祀して神仏習合しました。
大麻山神社は歴代領主から崇敬庇護され慶長7年(1602)には石見奉行である大久保長安により社領35石が寄進されました。天保7年(1836)、長雨による地すべりのため境内が崩壊し大麻比古神社、尊勝寺共に流され現在地に再建されました。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により神社として独立、明治5(1872)年の浜田地震により尊勝寺が崩壊しましたが再建されず廃寺となりました。
大麻山神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入、間口6間、正面1間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り板張り。大麻山神社本殿は三間社流造、銅板葺き、桁行三間、梁間二間、正面向拝、三方浜縁、高欄、脇障子付、外壁は真壁造り板場張り。
旧社格:郷社。祭神:天日鷲命、猿田彦命、大麻彦命(太玉命)。配神:蔵王権現、熊野権現、走湯権現、山王権現、白山権現。
大麻山神社:上空画像
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