渡辺家住宅(大田市大森町)概要: 江戸時代は坂本家の居宅でした。坂本家の祖、清左衛門は慶長9年(1604)、初代奉行大久保石見守により石見銀山附地役人に当用され、子孫も銀山経営に携わりました。
現在の建物は寛政12年(1800)の大森大火後の文化8年(1811)に建てられたもので木造平屋建(一部2階)、切妻、桟瓦葺、外壁は塗屋造り、延べ床面積約223u、主屋背後には裏座敷(木造平屋建、切妻桟瓦葺)、土蔵(土造2階建、切妻、桟瓦葺)が配されています。
敷地の廻りには塀や門が設けられ内部は6間取りで式台付の玄関や座敷など格式の高さが窺えます。渡辺家住宅江戸時代後期に建てられた旧銀山町に残る唯一の地役人住宅の遺構として貴重なことから平成14年(2002)に国指定史跡に指定されています。
渡辺家住宅:上空画像
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