薬師湯(大田市)概要: 薬師湯は島根県大田市温泉津町温泉津に位置している近代洋風建築です。明治5年(1872)の浜田地震により突然源泉が湧き出したのが始まりとされ、当初は震湯と呼ばれていました。
旧館(藤乃湯)は大正8年(1919)に建てられたもので、木造2階建て、寄棟、桟瓦葺、外壁は下見板張り、屋根にはドーマ(薬師湯では湯気だし塔)、軒先にはバージボード、1階入口上部にはファンライトにステンドグラス、2階正面はバルコニー風の廊下で外壁が手摺風、開口部上部が連続アーチ風の意匠となっています。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。
効能は糖尿病等の生活習慣病、神経痛、リウマチや関節炎、筋肉痛、五十肩、運動マヒ、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器、痔疾、冷え性、病後の回復、疲労回復、健康増進、切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、婦人病等。
日本温泉協会の新基準により全て項目(源泉、泉質、引湯、給排湯方式、加水、新湯注入率)で「5」の評価を得た名湯とされます(当時は全国で12湯、山陰地方唯一とされます)。
薬師湯:上空画像
|