経島(出雲市)概要: 日御碕に位置する経島は古くから神聖視された聖地で、天暦2年(9248)に勧請されたと伝わる日御碕神社(下之宮:別称で日沈の宮)は以前、経島に鎮座していたと云われ、現在でも日御碕神社の境内とされ神主以外の上陸は認められていない神域として旧態が維持されています。
同じくウミネコ繁殖地で知られる青森県八戸市の蕪島ではウミネコが神の使いとして神聖視されていることから、経島も神の使いが集まる島として信仰の対象になっていたのかも知れません。
伊勢神宮(三重県伊勢市)が昼を司る社、日御碕神社が夜を司る社とされ共に天照大神が降臨した聖地とされ出雲大社は経島が夏至の日没の基点となるように土地に定められとも云われています。
経島の面積は約3000平米で柱状節理が海から突き出た形状は経典を重ねた様子に似ていることから、「経島」と名づけられたと伝えられています。
繁殖期である11月には数千羽のウミネコが飛来し巣作りと子育てを経島で行い7月に飛び立っていきます。経島は日本海側の代表するウミネコ繁殖地として貴重なことから大正11年(1911)に国指定天然記念物に指定されています。
経島:上空画像
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