洞光寺(松江市)概要: 金華山洞光寺は島根県松江市新町に境内を構えている天台宗の寺院です。洞光寺の創建は室町時代の文明2年(1470)、当時の出雲守護代尼子経久が父親である尼子清定の菩提を弔う為、永平寺(福井県永平寺町)道元禅師第八世の法孫大拙真雄大和尚(定光寺第4世)を招いて開山したのが始まりと伝えられています。
尼子氏の庇護の下寺運も隆盛しますが月山富田城が落城した際兵火により多くの堂宇、寺宝、記録などが焼失し一時衰退します。
その後、領主となった毛利元就が再興し寺領百貫文余を寄進、慶長5年(1600)に発生した関が原の戦いで毛利氏が去った後も新たな領主堀江氏が庇護します。洞光寺は当初、月山富田城の城下町にありましたが、慶長16年(1608)、堀尾吉晴が新たに松江城を築き、居城を遷した際、洞光寺も現在地に移されています(境内は松江城の西の要とされ軍事的にも重要視されたようです)。
洞光寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門、袖壁付、中央には「金華山」の山号額が掲げられています。洞光寺本堂は木造平屋、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行8間、正面1間入母屋向拝付き(銅板葺き)、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内陣には本尊となる釈迦牟尼仏が安置されています。
又、小泉八雲縁の地としても知られ、特に洞光寺の鐘の音が好きだったとされ、著書の中でも度々出てくるそうです。山号:金華山。宗派:天台宗。本尊:釈迦牟尼仏。
洞光寺:上空画像
【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 石碑(十一面観音菩薩・十三佛)
・ 現地案内板(小泉八雲ゆかりの地)-松江市
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