岡田山古墳(松江市)概要: 岡田山古墳は島根県松江市大草町の台地上に位置する6世紀後半に築造された古墳です。1号墳は全長24mの前方後方墳で後方部は幅14m、高さ4m、3段構成で表面には葺石が葺かれ、中段には円筒埴輪が廻らされていました。
石室は両袖形の横穴式石室で全長5.6m、玄室の長さ2.8m、内部には家形石棺が安置されています。岡田山古墳は副葬品が豊富で内行花文鏡や銀象嵌円頭大刀、馬具や須恵器などが発見され、特に銀象嵌円頭大刀は「各田卩臣」(額田部臣)の銘が確認されています。
額田部臣は天平5年(733)に編纂された出雲国風土記に登場する人物で6世紀から既に部民制が確立していたことを示す重要な物証になっています。2号墳は直径約43m、高さ約6.5mの円墳で葺石が葺かれ円筒埴輪が配されていました。
円墳の規模としては出雲地方では大塚古墳に次ぐ大きさで権力の持った豪族の墳墓と推定されています。
岡田山古墳は大変貴重な事から昭和40年(1965)に国指定史跡に指定されています。又、出土品も大変貴重な事から昭和60年(1985)に国指定重要文化財に指定されています。
岡田山古墳:上空画像
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