弥栄神社(津和野町)概要: 弥栄神社は島根県鹿足郡津和野町後田に鎮座している神社です。弥栄神社の創建は不詳ですが当初は太鼓谷山山頂付近に鎮座し滝本祇園社と称していました。
正長元年(1428)、当時の三本松城(津和野城)の城主吉見弘信が現在地に遷座し城の鬼門鎮守とし、以来歴代城主から崇敬庇護を受けました。
享禄元年(1528)、吉見正頼が八坂神社(京都府京都市東山区)の分霊を勧請し、江戸時代以降も鷲原八幡宮、津和野神社(武霊社)と共に津和野藩三大社に位置づけられ歴代津和野藩主亀井家から崇敬されました。
慶応3年(1867)に現在の社号である「弥栄神社」に改め明治時代以降は郷社に列しました。祭神:須佐之男命。
弥栄神社の例祭で奉納される「鷺舞」は京都の八坂神社に奉納された舞を室町時代に大内氏が山口に伝え、その家臣だった吉見氏が津和野の弥栄神社に伝えたとされ大変貴重な事から「津和野弥栄神社の鷺舞」として平成6年(1994)に国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
弥宋神社境内の一角にある大欅は推定樹齢600年、樹高約25m、幹周約4.0m、貴重な事から昭和48年(1973)に津和野町指定天然記念物に指定されています。
弥栄神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、銅板葺き、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。弥栄神社本殿は入母屋、銅板葺き、妻入り、間口2間、奥行き2間、正面1間向拝、三方浜縁、高欄、脇障子、外壁は真壁造り板張り。
弥栄神社:上空画像
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