大寺薬師(出雲市)概要: 万福寺(大寺薬師)は島根県出雲市東林木町に境内を構えている浄土宗の寺院です。万福寺の創建は推古天皇2年(594)、智春上人(鰐淵寺を開山した高僧)によって開かれたのが始まりと伝えられています。
天平13年(741)、行基菩薩が勅命により当寺を訪れ多くの仏像を彫り込み安置したとされます。その後、衰退しましたが永禄7年(1564)心誉が浄土宗の寺院として再興、しかし慶安3年(1650)の洪水により多くの堂宇、寺宝が流され境内が大きく縮小されます。
境内背後には5世紀初頭に築造された前方後円墳(全長52m、後円部:直径27m、高さ6m・前方部:幅12m、高さ3m・内部:長さ約4m、幅1〜0.6m、高さ0.6m)があり貴重な事から昭和34年(1959)に出雲市指定史跡に指定されています。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
大寺薬師(万福寺)の文化財
・ 木造薬師如来坐像−国指定重要文化財
・ 木造薬師如来両脇士像(日光菩薩像・月光菩薩像)−国指定重要文化財
・ 木造観世音菩薩立像−国指定重要文化財
・ 木造四天王立像(増長天・持国天・広目天・多聞天)−国指定重要文化財
大寺薬師:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-出雲市文化財課
|
|