吉田町(雲南市)概要: 雲南市の吉田地区は古くから砂鉄生産の産地として知られ、吉田町菅谷では鎌倉時代には既に「たたら」製法が確立していたとされます。吉田で本格的な製鉄業を始めたのが寛正元年(1460)の田辺氏とされ、以来、大正時代に廃炉になるまで当地方の主要産業として繁栄しました。
特に江戸時代には製鉄業が松江藩にとって莫大な利益をもたらした為、製鉄業で財を成した田部家、桜井家、絲原家が奥出雲三大鉄師や出雲三名家などと呼ばれました。当時の吉田集落ではほとんどの住民が製鉄業と関係した職業だったとされ、今でいう企業城下町の呈を成しました。
現在も田辺家の屋敷には数多くの土蔵や番頭屋敷、目代屋敷などがあり、表通りには古い町並みが残っています(現在の町並みは慶応元年の吉田大火以降に再建されたものが多い)。
吉田町:上空画像
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