仏谷寺(美保関)概要: 竜海山仏谷寺は島根県松江市美保関町美保関に境内を構えている浄土宗の寺院です。仏谷寺の創建は奈良時代、行基菩薩がこの地を訪れた際、三火(みほ)と呼ばれる3つの怪火を封じる為、自ら日光・月光・虚空蔵・聖観音菩薩の5体の仏像を彫り込み安置したのが始まりと伝えられています(現在の5体の仏像は平安時代初期に製作、一木造、出雲様式、国指定重要文化財)。
当初は真言宗の寺院でしたが一時衰退し永正12年(1516)に順慶(知恩院の僧)が再興した際に浄土宗に改宗しています。後鳥羽上皇と後醍醐上皇が隠岐島に流された際は行在所になったと伝えられています(諸説あり)。
又、八百屋お七の恋人、吉三はお七が処刑されると出家して「西運」と名乗り諸国を行脚した後に仏谷寺で没したと伝えられ、境内には吉三地蔵が建立されています。仏谷寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。仏谷寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上、内陣には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。山号:竜海山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
仏谷寺の文化財
・ 木造薬師如来坐像-平安時代-イチイ材、一木造、像高107cm-国指定重要文化財
・ 木造聖観音立像-平安時代-針葉樹材、一木造、像高168cm-国指定重要文化財
・ 木造聖観音立像-平安時代-針葉樹材、一木造、像高170cm-国指定重要文化財
・ 木造聖観音立像-平安時代-針葉樹材、一木造、像高170cm-国指定重要文化財
・ 木造菩薩形立像-平安時代-桧材、一木造、像高157cm-国指定重要文化財
仏谷寺:上空画像
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