石見国分寺(浜田市)概要: 当地は天平13年(741)に聖武天皇の勅願により建立された石見国の国分寺跡とされ現在は金蔵寺(寛文5年:1665)が建立されています。石見国分寺が創建した当時は中門、金堂、講堂、塔、食堂、回廊、僧坊などが建ち並ぶ大寺院だったそうですが、遺跡の大部分が消失している為、詳細な伽藍配置や規模は分かっていません。
一部の調査により12〜14mの基壇が確認され、基壇近くからは銅造誕生釈迦仏立像(現存高11.6cm、像高9cm、重さ170グラム、浜田市指定文化財)が発見されています。又、境内周辺からは多数の瓦や土器が発見され中には大陸の影響を受けたと思われる形式のものも見つかっています。
石見国分寺跡付近には国分尼寺跡や石見国分寺瓦窯跡などの遺跡や「大門」、「門の前」などの地名が残っていて当時の石見国の中心地だったと推定されています。石見国分寺跡は大変貴重な事から大正10年(1921)に国指定史跡に指定されています。
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