大喜庵(益田市)概要: 大喜庵の創建は不詳ですが鎌倉時代中期、領主益田家の一族、多根兼政(5代当主益田兼季5男)が菩提寺として開いたのが始まりと伝えられています。当初は東光寺と称し、当地方に大きな影響力を持つ大寺院として寺運が隆盛し境内にも数多くの堂宇が建てられました。
その後、一時衰退しましたが室町時代に南宗士綱が再興しています。文亀2年(1502)から雪舟禅師が当寺を生活の拠点とし、永正3年(1506)にこの地で永眠しています。
その後、天正年間(1573〜92)に全焼し、さらに益田氏が転封したことで庇護者を失い衰退しましたが元禄3年(1690)、大喜松祝が草庵を設け再興しました。
境内には雪舟禅師の墓や追褒塔、雪舟硯水霊厳泉、多根兼政廟所などがあり、寺宝である木造観音菩薩立像(平安時代作、檜材、一木造、像高162cm)が貴重な事から昭和53年(1978)に島根県指定文化財に指定されています。
大喜庵:上空画像
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