医光寺(益田市)概要: 滝蔵山医光寺は島根県益田市染羽町に境内を構えている臨済宗東福寺派の寺院です。医光寺の創建は南北朝時代の貞治2年(1363)に開かれたのが始まりとされます。
当初は崇観寺と称していましたが廃寺となり、室町時代末期の天文年間(1532〜1555年)に崇観寺の塔頭として益田宗兼(益田家17代目当主)が再興した医光寺に引き継がれました。
医光寺は領主益田家の庇護により寺運が隆盛し文明年間(1469〜1486年)には名僧雪舟が住職を勤め本堂背後に庭園を作庭しています。庭園は境内背後の傾斜地と鶴池に巧みに配した島や石で構成されている池泉観賞式庭園で常栄寺、萬福寺と共に雪舟三大庭園の1つに数えられ大変貴重な事から昭和3年(1928)に国指定史跡及び名勝に指定されています。
医光寺総門は七尾城の大手門を移築したもので、切妻(中央山号額の上部を切り上げ)、本瓦葺き、一間一戸、高麗門、戦国時代に建てられた城門建築として貴重なことから昭和34年(1959)に島根県指定文化財に指定されています。
医光寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行9間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内陣には本尊となる薬師如来像が安置されています。境内には益田宗兼の墓や雪舟を火葬にしたと伝わる灰塚などの見所があります。山号:滝蔵山。宗派:臨済宗東福寺派。本尊:薬師如来。
石見医光寺:上空画像
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