堀江家住宅(雲南市)概要: 堀江家住宅は島根県雲南市吉田町民谷に屋敷を構えている古民家です。 堀江家は元々が武士出身でしたが初代清左衛門が天正2年(1574)に帰農し、安永年間(1772〜1780年)、十代目其右衛門がこの地に土着しました。現在の主屋はその当時のもので(オモテ鴨居ほぞに安永3年:1774年の墨書)、木造平屋建、寄棟、茅葺、平入、桁行19.2m、梁間8.6m、屋根の高さ約9m、面積約156u、平面は広間型三間取、半分は土間(ウスニワ・マヤ)で構成され残りが大広間(ミセノマ、イタマ、サンジョウ ※大広間に上記の3間が配されている事から広間型三間取の祖形とされ、広い面積を得る為に登り梁を用いるなど特異な構造となっています)、ナンド、オモテとなっています。堀江家住宅は江戸時代中期に建てられた上層農家建築の遺構として大変貴重な事から昭和44年(1969)に国指定重要文化財に指定されています。又、第16回しまね景観賞の民間建築部門で奨励賞を受賞しています。
堀江家住宅:上空画像
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