西周旧宅(津和野町)概要: 西周旧宅は島根県鹿足郡津和野町後田に屋敷を構えている古民家(武家屋敷)で、西周が江戸時代後期の天保4年(1833)の4歳から嘉永6年(1853)25歳まで過ごした旧宅です(主屋は嘉永6年:1853年の火災後に再建されたもので西周は過ごしていない)。
西家は津和野藩の代々御典医を勤めていた家柄で、長男だった西周は勉学に励み20歳の時、御典医の道を外れて一代還俗となり藩校である養老館の長官となりさらに25歳の時江戸藩邸の教官となり、文久2年(1862)にオランダに留学し幕末から明治維新にかけて大きな影響を与えました。
西周旧宅の敷地は東西約32m、南北約31m、主屋は木造平屋建て、寄棟、茅葺、桁行11.8m、梁間9.7m、外壁は真壁造り土壁鏝押え、腰壁は板張り、増築した為か下屋が複雑に配されています。
土蔵は西周の生前から建てられていたもので土蔵2階建、切妻、桟瓦葺、桁行16m、梁間11.3m。西周旧宅は歴史的にも大変貴重な事から昭和62年(1987)に国指定史跡に指定されています。
西周旧宅:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-津和野町教育委員会
・ 現地案内板(日本近代哲学の父 西周)-津和野町教育委員会
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