養老館(津和野町)概要: 養老館は天明6年(1786)、津和野藩8代藩主亀井矩賢が創立した藩校です。当初は下中島の地に設けられていましたが嘉永6年(1853)の津和野大火で類焼し、安政2年(1855)に現在地に再建されました。
特に11代藩主亀井茲藍は藩の教育に力を入れた人物で養老館からは西周や森鴎外といった賢人を何人もの輩出させています。当初は敷地内に講堂の他、弓砲術場や職工場、弾薬庫など多数の建物がありましたが、現在は武道場と御書物庫のみが残されています。
現在残されている養老館の建物は、木造平屋建て、向かって左側が切妻、右側が入母屋、桟瓦葺き、平入、外壁は真壁造白漆喰仕上、面積約363u、正面開口部には前面格子が設けられ意匠的な持送で支えています。
間取りは向かって左側が剣術教場・居合柔術教場、門を挟んで右側が槍術教場で藩主が教練を視察する為に設けられた上段の間が配されていました。御書物庫は土蔵造り、切妻、桟瓦葺き、白漆喰仕上げ。
養老館は貴重な事から昭和44年(1969)に島根県指定史跡に指定され敷地内部には民俗資料館が建てられています。
養老館:上空画像
長屋門を簡単に説明した動画
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