広瀬町(安来市)概要: 広瀬町は江戸時代に松江藩の支藩である広瀬藩の藩庁が置かれた陣屋町として発展した町です。
平安時代末期頃、飯梨川の対岸に月山富田城が築かれると麓に城下町が形成されたと思われます。特に室町時代に入ると月山富田城の城内に出雲国の守護所が設けられた事から、出雲国の政治、行政、軍事、経済の中心として栄えました。
江戸時代に入り堀尾吉晴が出雲国に24万石で入封すると月山富田城に入りましたが、山城で麓には飯梨川が追っていた事で石高に見合った近世城下町としては発展が望めなかった事から、慶長16年(1611)に新たに松江城を築き本城を遷すと月山富田城は廃城となり、城下町も廃れたと思われます。
寛文6年(1666)、松江藩から3万石の分知を受け広瀬藩が立藩すると、藩庁である広瀬陣屋が設けられ、改めて陣屋町が町割りされました。現在、陣屋や武家屋敷の遺構は失われましたが、商家町には歴史が感じられる町屋建築が点在し良好な町並みを見る事が出来ます。
広瀬町:上空画像
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