一畑電鉄出雲大社前駅舎概要: 一畑電鉄出雲大社前駅舎は昭和5年(1930)、大社神門駅として建てられた建物で、鉄筋コンクリート平屋建、瓦葺、建築面積174u。
屋根は大きく曲線を描く独特な形状で、正面にもセグメンタルペディメントを変形したような櫛形破風を設けて中央を意匠性の富んだステンドグラスにするなど洋風建築の要素を積極的に取り入れ正面性を強調しています。
天井も屋根の形状と同様になっていて、正面と建物の両側のステンドグラスの明かりによって独特な演出をしています。出札室も当時の形態が残されていて、曲面を強調し近代的な割付をした意匠になっています。
一畑電鉄出雲大社前駅舎は昭和初期に建てられた近代駅舎建築の遺構として貴重な存在で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成8年(1996)に国登録有形文化財に登録され、平成21年(2009)に近代化産業遺産に認定されました。
一畑電鉄出雲大社前駅舎:上空画像
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