霊光寺(出雲市)概要: 霊光寺は島根県出雲市乙立町(立久恵峡)に境内を構えている曹洞宗の寺院です。霊光寺の創建は天長2年(825)、浮窓律師が巡錫の折この地を訪れた際、村人から毎夜光り輝き怪しげな声が聞こえる所があると聞かされます。
浮窓律師が神戸川を上り立久恵峡辺りにさしかかると大亀に乗った薬師如来像が現れたので聖地と悟り、天柱峯中腹の巌窟に薬師如来像を安置しました。この話が朝廷に聞き及ぶと天長4年(827)には堂宇が造営され亀渕山飛光寺の勅額を賜りました。
その後、修験道の行場として寺運が隆盛し最盛期には「出雲の立久恵」として境内には七堂伽藍が建ち、24の僧坊が甍を並べましたが元禄15年(1702)の大洪水により多くの堂宇、寺宝が流出し大きく衰退します。明治時代初頭に発令された神仏分離令と廃仏毀釈運動により廃寺寸前になりましたが大正7年(1918)に再興され霊光寺と寺号を改称しています。
境内下にある五百羅漢は大正時代に製作されたもので千体以上あるとも云われています。霊光寺本堂は木造平屋建て、宝形造、桟瓦葺き、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、外壁左右には大草鞋が掲げられ、内部の内陣には本尊となる釋迦牟尼仏像が安置されています。
出雲十大薬師霊場第10番札所。山号:立久恵山。宗派:曹洞宗。本尊:釋迦牟尼仏。
霊光寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由来)-立久恵山霊光寺
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