神門寺(出雲市)概要: 天応山神門寺は島根県出雲市塩冶町に境内を構えている浄土宗の寺院です。 神門寺の創建は不詳ですが天平5年(733)に編纂された出雲国風土記によると当時この地を支配した豪族神門臣が新造院を建立したのが始まりとされます。天応元年(781)、光仁天皇の勅願により神門寺として再興、天皇お勅願寺として寺運が隆盛し2世は伝教大師最澄、3世は弘法大師と名僧が続き、特に弘法大師は当寺で「いろは歌」を考案したと伝えられ「いろは寺」の別称があります。38世良空上人は法然上人に師事したことで浄土宗に改宗し山陰地方最初の念仏道場となりました。
歴代領主である尼子氏や毛利氏などから庇護され当地方の浄土宗の中心道場として名を馳せました。寺宝が多く神門文書18点が貴重な事から昭和39年(1964)に島根県指定文化財に指定されています。
神門寺本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、浜縁、高欄付き、内部の内陣には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。神門寺山門は入母屋、桟瓦葺き、三間一戸、八脚単層門、左右には仁王像が安置されています。
神門寺観音堂は木造平屋建て、宝形造、桟瓦葺き、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、正面1間分は外陣で、内陣には札所本尊となる十一面観音像が安置されています。
中国観音霊場第23番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩・御詠歌:いわねども こころのうちは しられまし ただみほとけを たのむばかりぞ)。出雲三十三番観音霊場第5番札所。山号:天応山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来(伝:行基菩薩作)。
神門寺:上空画像
八脚門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由来と歴史)-塩冶クラブ
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