平田町(出雲市)概要: 平田はかつては宍道湖の湖岸に面し宍道湖、中海舟運の拠点として発展しました。戦国時代には毛利氏が支配し平田屋惣右衛門が町割りを行ったとされ現在の平田の原型が造られました。
寛永16年(1639)の大洪水により斐伊川の流れが変わり平田周辺の湖畔が新田開発され内陸となりましたが平田船川を利用し引き続き舟運の拠点となり多くの物資の集積場となりました。
又、松江藩主が出雲大社に参拝する際の宿駅とされ木佐屋・儀満屋・小豆屋などが本陣を勤めました。
江戸時代中期になると木綿の取引が盛んになり寛政4年(1792)には11軒の紺屋があり、「雲州平田木綿」として大阪などで名を馳せ、松江藩の40%を占める木綿の取扱量となります。
明治以後は製糸業を中心とした工業都市として栄えましたが山陰本線の開通や交通網の整備されると交通の要衝としての重要性が薄れ、現在の出雲市に中心部が移ります。現在は当時の繁栄はありませんが古い町屋が点在する風情ある町並みが残っています。
平田町:上空画像
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