猪目洞窟(出雲市)概要: 猪目洞窟は島根県出雲市猪目町に位置している洞窟です。 天平5年(733)に編纂された出雲国風土記によると「夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ」と記され黄泉の国の入口とも云われています。発掘調査によるとゴボウラ製貝和をはめた弥生時代の人骨や、古墳時代の木棺墓に葬られた人骨、副葬品が須恵器だったものなど13体の人骨が発見され古くからの聖地だった事が推察されます。猪目洞窟遺物包含層は大変貴重な事から昭和32年(1957)に国指定史跡に、猪目洞窟遺跡出土遺物(65点)が昭和49年(1974)に島根県指定文化財にそれぞれ指定されています。地形的には火山活動によって堆積された緑色凝灰岩(グリーンタフ)の地層が、波や潮の満ち引きによって浸食された海食洞で、大変貴重な事から平成29年(2017)に「島根半島・宍道湖中海ジオパーク」に認定されています。
猪目洞窟:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-出雲市・出雲市文化財課
・ 現地案内板-出雲市
|
|