日御碕神社

  島根県:歴史・観光・見所出雲市:歴史・観光・見所>日御碕神社

概要・歴史・観光・見所
日御碕神社(出雲市)概要: 日御碕神社は島根県出雲市大社町日御碕に鎮座している神社です。日御碕神社下宮(日沈宮)の創建は不詳ですが伝承によると神話の時代、天葺根命(現在の神官である小野家の遠祖とされる。)が文島(経島)に天照大神の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。

伊勢神宮(三重県伊勢市)が日本の昼を司る社に対して、当社は夜を司る社とされ日沈宮とも称される由縁となっています。

当初は文島に生える百枝松を御神木として司祭していましたが開化天皇の御代(紀元前158年から紀元前98年)に勅願により社殿が造営されました。日御碕神社上宮(神ノ宮)の創建は素盞嗚尊が後熊成峯に登り、自らの鎮座する地を探す為、柏葉で占うと、柏葉が風に飛ばされ隠ケ丘に舞い降りた為、素盞嗚尊の御子である天葺根命は御霊を勧請し奉祭したのが始まりとされ安寧天皇13年(紀元前536年)に社殿が造営したと伝えられています。

天歴2年(948)に村上天皇の勅願により現在地である日御碕に遷座、社号を日沈宮、神ノ宮を合わせて日御碕太神宮と称するようになり、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社御碕神社として記載され、天平5年(733)に編纂された出雲国風土記には美佐岐社として記載されています。

歴代朝廷や為政者、領主などから崇敬庇護され社殿の多くは朝廷の勅願や将軍の命により造営され、社領も最盛期には4千石を有しました。

戦国時代の尼子氏の兵火により一時衰退しましたが、江戸時代に入り松江藩主となった堀尾氏が780石を寄進し幕府も600石の社領を安堵しています。

古くから神仏習合し境内には神宮寺が創建され三重塔や多宝塔、護摩堂などの堂宇も建立されていましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令と廃仏毀釈運動により仏式が廃され堂宇も破却されました。明治4年(1871)に国幣小社に列しました。

現在の日御碕神社社殿は寛永14年(1637)、3代将軍徳川家光の命で当時の松江藩主京極忠高が奉行となり工事を着手し寛永21年(1644)に松平直政の代で竣工したもので多くが国指定重要文化財に指定されています。

祭神:「神の宮」主祭神:素盞鳴尊。相殿:田心姫、湍津姫、厳島姫。「日沈宮」主祭神:天照大神。相殿:正哉吾勝尊、天穂日命、天津彦根、活津彦根命、熊野クス日命。

日御碕神社の文化財
・ 白糸威鎧兜・大袖付−鎌倉時代(源頼朝寄進伝)−国宝
・ 日沈宮本殿−寛永20年−入母屋、桧皮葺、正面桁行3間−国指定重要文化財
・ 日沈宮幣殿−寛永20年−両下造、桧皮葺、3×1、国指定重要文化財
・ 日沈宮拝殿−寛永20年−入母屋、桧皮葺、5×6、国指定重要文化財
・ 日沈宮玉垣−寛永20年−桧皮葺、折曲り延長33間−国指定重要文化財
・ 日沈宮禊所−寛永20年−入母屋、桧皮葺、妻入、6×4−国指定重要文化財
・ 日沈宮廻廊−寛永20年−切妻、桧皮葺、折曲り延長41間−国指定重要文化財
・ 日沈宮楼門−寛永20年−入母屋、こけら葺、三間一戸−国指定重要文化財
・ 日沈宮門客人社−寛永20年−一間社入母屋造、桧皮葺−国指定重要文化財
・ 日沈宮門客人社−寛永20年−一間社入母屋造、桧皮葺−国指定重要文化財
・ 神の宮本殿−寛永20年−入母屋、桧皮葺、平入、3×3−国指定重要文化財
・ 神の宮幣殿−寛永20年−両下造、桧皮葺、2×1−国指定重要文化財
・ 神の宮拝殿−寛永20年−入母屋、桧皮葺、3×3−国指定重要文化財
・ 神の宮玉垣−寛永20年−桧皮葺、折曲り25間−国指定重要文化財
・ 神の宮宝庫−寛永20年−寄棟、桧皮葺、3×2、国指定重要文化財
・ 神の宮鳥居(附:文書絵図類4種、石燈篭5基)−国指定重要文化財
・ 藍韋威腹巻−南北朝時代(名和長年寄進)−国指定重要文化財

日御碕神社:上空画像

八脚門を簡単に説明した動画

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(御由緒)-日御碕神社


日御碕神社:ストリートビュー

日御碕神社:社殿・境内・写真

日御碕神社
[ 付近地図: 島根県出雲市 ]・[ 出雲市:歴史・観光・見所 ]
日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社
日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社
日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社
日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社 日御碕神社


※ 相談や質問は大変失礼ですが、メールのみとさせていただきます。 回答によって不都合や不利益をこうむっても当サイトは一切責任を負いません。又、回答を直接的(当サイトの名前を使って)に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。 予告なしに追加、書き替えを行いますのでご了承ください。尚、「島根県歴史観光案内所」は「島根県の歴史」、「郷土資料辞典−島根県」、「日本の城下町−山陰」、「城郭と城下町−山陰」、「山陰道二」、「パンフレット」、「案内板」、「関係HP」等を参考にさせていただいています。※プライバシーポリシー