康国寺(出雲市)概要: 大雲山康国寺は島根県出雲市国富町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。康国寺の創建不詳ですが伝承によると鎌倉時代末期の元亨2年(1322)、当時の領主三沢家の一族とみられる三沢康国が孤峯覚明禅師(三光国師)を招いて開山したのが始まりと伝えられています。
その後衰微しましたが江戸時代中期の天明年間(1781〜1788年)に拙庵禅師が中興開山すると境内が随時整備されていきました。
本堂背後にある庭園は江戸時代後期の天保年間(1830〜1843年)に松江藩7代藩主松平治郷のお抱え庭師沢玄丹が作庭したもので境内の溜池(錦鏡池)と背後にある旅伏山を借景とした枯山水の名園とされます。
寺宝である紙本墨書聖徒明麟置文(一幅)は応永27年(1420)に製作されたもので貴重な事から昭和47年(1972)に島根県指定文化財に指定されています。
康国寺山門は入母屋、本瓦葺、一間一戸、四脚門。本堂は木造平屋建て、重層入母屋造、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面一間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊となる釈迦如来像が安置されています。山号:大雲山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦牟尼。
康国寺:上空画像
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