岩屋寺(松江市)概要: 美瀧山岩屋寺は島根県松江市宍道町上来待に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。岩屋寺の創建は平安時代、空海上人が開いたのが始まりと伝えられ、その後荒廃したものの天和2年(1682)に覚尊和尚により再興を果たしています。
元々は今より低地にありましたが宝暦9年(1759)に発生した大洪水により堂宇が大破し、現在地に境内を遷しました(現在の薬師堂が本堂があった場所とも)。
現在の本堂背後には高さ10数mの滝をはじめ、岩窟には数多くの石仏や梵字彫刻なども見られ聖地として神聖視されていたように思われます。滝の浸食により出来た大きな岩窟には薬師堂が建立されていて内部には行基菩薩が自ら彫り込んだと伝わる薬師三尊像が安置されています。
薬師堂は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行2間、梁間1間、外壁は真壁造り板張り木部朱塗り。岩屋寺本堂は木造平屋建て、宝形造、桟瓦葺き、桁行5間、梁間5間、正面1間入母屋向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。
岩屋寺の滝は島根の名水百選の歴史の泉に選定されています。出雲国十三仏霊場第13番札所(札所本尊:虚空蔵菩薩・御詠歌:こくうぞう 仰げばたかし もろびとの のりもたからも ねがうまにまに)。山号:美瀧山。宗派:高野山真言宗。本尊:弘法大師(伝:弘法大師空海作)。
岩屋寺:上空画像
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