天倫寺(松江市)概要: 神護山天倫寺は島根県松江市堂形町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。天倫寺の創建は江戸時代初期の慶長16年(1611)、松江藩主堀尾吉晴が開いたのが始まりとされます。当初は瑞応寺と称していましたが、堀尾氏後に松江に入封した京極氏が現在地に移し円成寺と寺号を改称し、さらに寛永16年(1639)松平直政が東愚を招き臨済宗妙心寺派に改宗し現在の寺号である天倫寺に改称しています。
天倫寺の銅鐘(国指定重要文化財)は平安時代、当時の朝鮮半島で鋳造したもので、多伎町の本願寺の僧秀関が高麗に渡った後、本国に持ち帰りました。慶長14年(1609)、松江藩主堀尾吉晴が当時滋眼寺にあったものを松江城に移し、さらに松平直政が天倫寺に寄進しました。
天倫寺山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。天倫寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、花頭窓付、内陣には本尊となる釈迦如来像が安置されています。天倫寺鐘楼は入母屋、桟瓦葺き(鯱付き)、桁行1間、梁間1間、外壁は柱のみの吹き放し、上層部四方高欄付き。山号:神護山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
天倫寺の文化財
・ 銅鐘−平安時代(辛亥1011)−国指定重要文化財
・ 紙本墨画大応国師図白隠筆−明和年間−島根県指定文化財
・ 紙本墨画大燈国師図白隠筆−明和年間−島根県指定文化財
・ 紙本墨画関山国師図白隠筆−明和年間−島根県指定文化財
・ 紙本墨画出山釈迦図白隠筆−明和年間−島根県指定文化財
天倫寺:上空画像
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