平濱八幡宮・武内神社(松江市)概要: 平濱八幡宮の創建は天永2年(1111)、石清水八幡宮(京都府八幡市)の別宮(平浜別宮)として分霊が勧請されたのが始まりと伝えられています。当時、出雲国では清水八幡宮の荘園が8ヶ所あり、それぞれに八幡宮が建立され出雲国八所八幡宮(横田、安田、赤穴、平浜、日蔵(日倉)、新松、白上、大田)と呼ばれました。
又、出雲国八所八幡宮の総社、出雲国最古の八幡宮として歴代領主から崇敬され、戦国時代には亀井氏、尼子氏、毛利氏が庇護し、江戸時代には松江藩が制定した社寺組織に属さず、単独で藩の支配下となった「一社一令社:美保大明神・大野高宮・日御崎大明神・平浜八幡宮・須佐大宮・横田八幡宮」に列しました。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が一掃され昭和17年(1942)に県社に列しました。
社宝が多く、室町時代に製作され「宝暦二年神有月8日」の墨書銘がある木造神馬(3躯)が昭和50年(1975)に島根県指定文化財に指定されています。
昭和8年(1933)に出雲国分寺跡付近から発見され、その後当社に奉納された弥生時代に製作された細形銅剣は昭和39年(1964)に島根県指定文化財に指定されています。
江戸時代初期に松江藩主堀尾家が奉納した「寛永十癸酉八月十五日雲州住銀祐作」の銘のある刀が昭和52年(1977)に松江市指定文化財に指定されています。
平濱八幡宮の神門(神社山門)は切妻、銅板葺、一間一戸、四脚門。拝殿は入母屋、銅板葺、平入、桁行4.3間、梁間2.8間、正面1間軒唐破風向拝付。本殿は三間社流造、桧皮葺。武内神社の社殿は切妻、妻入、銅板葺、桁行3.3間、梁間2.2間。出雲國神仏霊場第13番。祭神は平濱八幡宮が応神天皇、仲哀天皇、神功皇后、武内神社が武内宿禰命。
平濱八幡宮・武内神社:上空画像
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