温泉津港(大田市)概要: 温泉津港は石見銀山からの銀の積出港の1つとして栄え、 江戸時代には北前船の寄港地として多くの物資が集められました。温泉津港付近はリアス式海岸を形成し複雑で印象深い景観を造り出していると共に、水深が深く6.3mから21.6m、延長210m程ある為、3千トンクラスの船舶が係留することも出来ます。剥き出した岩塊の岩肌には横向きの丸い穴が開けられ、船が係留する時に縄を通した名残が点在し、往時は温泉津湾には400余(現在は200余)の鼻ぐり岩があったと云われています。現在では往時程の賑わいはありませんが温泉津鉱山で産出される硅砂の積み出し港として機能しています。この硅砂は鋳物用やガラスの原料として利用され日本国内では最上級とされています。
温泉津港:上空画像
|