栄泉寺(大田市)概要: 雪厳山栄泉寺は島根県大田市大森町大森に境内を構えている曹洞宗の寺院です。栄泉寺の創建は慶長5年(1596)に開山したのが始まりと伝えられています。
禅の修業道場として信仰され、享保17年(1732)には時の代官井戸平左衛門が泰永(旅の僧とされる。)から薩摩芋の栽培方法を教わり、飢饉の際の備えとして領内の農家に推奨したと伝えられています。
現在の本堂は寛政12年(1800)の大森大火後の文化4年(1807)に再建されたもので入母屋、桟瓦葺、桁行6間、梁間4間半、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、背後には開山堂が配され久山和尚、道元禅師、瑩山禅師の木像や歴代住職の位牌などが安置されています。
栄泉寺山門は嘉永6年(1854)に建立されたもので入母屋、桟瓦葺、竜宮門形式(下層部がアーチ状、塗屋造)。山門の姿が3代将軍徳川家光の廟所である大猷院(栃木県日光市)の皇嘉門に酷似していることから、代官屋代増之助により破却命令が出されましたが、住職は永平寺(福井県永平寺町)に出掛けて留守で、その後も筵や板で門を覆い難を逃れました。山号:雪厳山。宗派:曹洞宗。
栄泉寺:上空画像
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