温光寺(大田市)概要: 医王山温光寺の創建は室町時代の観応から文和(1350〜1355年)の頃、伊藤重佐と名乗る修行僧がこの地を訪れた際、温泉場を開発し薬師堂を建立したのが始まりと伝えられています。
その後、何度も再建され明確なものとしては弘治年間(1555〜1557年)、貞享2年(1685)、明治7年(1874)、昭和60年(1985)に建て替えられています。
薬師堂の内部には中央に薬師瑠璃光如来(秘仏で33年に一度御開帳されます。)、その前仏として十二神将、右侍として日光菩薩、左侍として月光菩薩が祀られ、地蔵堂には中央に釈迦如来、右侍として地蔵菩薩、左侍として十王尊が祀られています。特に地蔵尊は安永の大地震の時、源泉近くから発見されたもので、源泉が古くから信仰の対象になっていたと思われます。
地蔵堂、背後の高台には「狸の池」と呼ばれる古代の源泉があり温泉津温泉の開湯の由来(狸が湯浴びして傷を治しているところを見て源泉を発見したと伝えられています。)となっています。山号:医王山。
温光寺:上空画像
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