石見銀山遺跡:大森地区概要: 大森は江戸時代初頭に初代石見銀山奉行の大久保長安により計画されたのが始まりとされます。2代奉行竹村丹後守は奉行所(後の大森代官所)を大森に移し、さらに御銀蔵や武家屋敷なども近辺に配置、歴代奉行、代官の菩提寺である勝源寺も創建しました。
大森は所謂、陣屋町として整備され石見銀山の政治、行政の中心地となり、街道沿いには年貢銀を秤量・検査する「掛屋」や村役人が公用で石見銀山を訪れ休息や宿泊で利用する「郷宿」、商人の町屋などが建ち並び、人口20万人を抱える一大商業地が形成されました。
現在の町並みは寛政12年(1800)の大森大火後に再建されたもので、町屋、武家屋敷、社寺が混在する独特の景観が残されています。大森の町並みは「大田市大森銀山伝統的建造物群保存地区」として昭和62年に重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
大森銀山重要伝統的建造物群保存地区:上空画像
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