龍沢寺(大田市)概要: 護光山龍沢寺は島根県大田市温泉津町に境内を構えている浄土宗の寺院です。龍沢寺は木喰五行(木食明密)の縁の寺院として知られています。
寛政10年(1798)、木喰五行が全国に行脚の折、温泉津温泉に12日間逗留し龍沢寺で宿泊していたとされます。
寺宝である釈迦牟尼如来座像(木彫:像高87.5cm)は木喰五行が彫り込んだと伝えられるもので平成4年(1992)に温泉津町(現大田市)指定有形文化財に指定されています。
木喰五行上人は現在の山梨県身延町出身で14歳の時単身で江戸に向かい元文4年(1739)に雨降山大山寺 (神奈川県伊勢原市:関東の三大不動・関東三十六不動1番・関東四国八十八箇所60番) で出家、安永2年(1773)から全国行脚し仏像を彫り込み安置しました。
木喰五行は基本的に1つの土地に長期滞在する事がなく全国津々浦々まで行脚し仏像は北海道から九州鹿児島まで及び現在知られているだけでも300数十体確認されています。島根県内で木喰の仏像が少なく龍沢寺の釈迦牟尼如来座像は貴重なものとされます。山号:護光山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
龍沢寺:上空画像
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